注文住宅の考え方で夫婦の温度差|駄目元で聞いてみよと言う夫

注文住宅の打ち合わせが始まってから、 私は何度も思うようになりました。

夫婦なのに、 こんなに考え方が違うものなのかと。

もちろん仲が悪いわけではありません。

むしろ仲は良い方だと思います。

ただ、 家づくりになると見ている方向が少し違いました。

私はまず予算を見るタイプです。

長年事務職をしているせいか、 見積書や数字を見ると条件反射で計算してしまいます。

住宅ローンはいくらになるのか。

教育費は大丈夫か。

固定資産税はいくらか。

将来もし収入が減ったらどうするか。

気付けばいつも最悪のケースを考えています。

一方ポジ夫は違いました。

とにかく夢を見るのです。

ポジ夫の口ぐせは「駄目元で聞いてみよ」

注文住宅の打ち合わせで、 私が何度も聞いた言葉があります。

「駄目元で聞いてみよ」

最初は良い言葉だと思っていました。

確かに聞くだけなら無料です。

でもポジ夫の場合、 少し意味が違いました。

営業さんが間取りの説明をしている途中でも、 どんどん質問します。

「ここ収納増やせる?」
「駄目元で聞いてみよ」

「吹き抜けって作れる?」
「駄目元で聞いてみよ」

「庭にウッドデッキ付けられる?」
「駄目元で聞いてみよ」

そして営業さんは優しく答えます。

「できますよ」

問題はここからです。

だいたい続きがあります。

「追加で〇〇万円になります」

私はその瞬間、 心の中で電卓を叩いていました。

花子は金額が見える

ポジ夫には、 どうやらオプションがキラキラして見えるらしいのです。

便利そう。

楽しそう。

かっこいい。

そんな未来が見えているのでしょう。

でも私には違うものが見えます。

住宅ローンの返済表です。

月々の支払いです。

教育費です。

老後資金です。

同じ説明を聞いているのに、 頭の中で流れている映像が全然違うんです。

だから打ち合わせが進むほど、 少しずつ温度差が生まれていきました。

注文住宅の打ち合わせ

注文住宅は判断の連続だった

今振り返ると、 注文住宅が大変なのはお金だけではありません。

決断の連続なんです。

壁紙。

床材。

コンセントの位置。

収納。

照明。

毎回、 選択を迫られます。

しかも選んだ結果が、 何十年も残ります。

だから私は慎重になりました。

失敗したくなかったんです。

ポジ夫は未来を楽しんでいた

ある日、 私が予算表を見ながら悩んでいると、 ポジ夫が言いました。

「家づくりって楽しいな」
「知らんけど」

私は思わず笑ってしまいました。

楽しい。

たしかにそうです。

でも私はその頃、 楽しさより不安の方が大きくなっていました。

住宅ローンもある。

妊娠中でもある。

これから子どもも生まれる。

失敗したくない気持ちが強すぎて、 楽しむ余裕がなくなっていたのかもしれません。

今思うこと

注文住宅では、 夫婦の温度差が出ることがあります。

慎重な人。

前向きな人。

どちらも必要です。

もし私だけだったら、 たぶん不安ばかりで前に進めませんでした。

もしポジ夫だけだったら、 予算オーバーで大変なことになっていたと思います。

だから結果的には、 ちょうど良かったのかもしれません。


「またオプション増やそうとしてる?」

ポジ夫
「駄目元で聞いてみよ」
「知らんけど」

その言葉を聞くたびに不安になるのに、 なぜか少し安心するのでした。